1.月も変わったことだから
さすがはシキミさん。良いことを言う。
僕も同じような考えであり、ポケモンというコンテンツと共にずっと過ごしてきたわけだが、基本的にどのポケモンも好きだ。
「このポケモンが特に好き!」とか、「このポケモンは対戦で出されると手強いので嫌だ」みたいなことはあれど、明確に好きじゃないと言えてしまうポケモンは思いつく限り多分いないはず。
しかし悲しい事に、嫌いではなくとも、どうにも苦手意識を持ってしまうポケモンがちらほらいるのもまた事実…。
たとえば…。
あちら。
あまり近づくと怖いので遠目から撮影したが、オニシズクモさんである。
オニシズクモといえば、最近ではブルーベリー学園に登場する黒吹き出しの強敵が、命の玉を持たせたトリックルームパーティのエースで運用していたのが記憶に新しい。普通に強かった。
とはいえ、苦手な理由はそれとは関係なく…そう、あれは忘れもしない鮮明な記憶。
剣盾を遊んでいた…何年前だ…4年?5年?くらい前。湖…キバ湖…いや、げきりんの湖…?確かキョダイリザードンの巣穴を探していた時だったはず。違ったかも。
とにかく、その辺りで何もいない所に突然ポップしたデカめのオニシズクモが、ガシャガシャと近寄ってきて接敵したのが異常に怖かったのである。普通に悲鳴が出たし、涙もちょっと出た。
といった感じで、今回はオニシズクモの話が中心になる。この後オニシズクモがいっぱい登場することになるので、似たようなトラウマを持っている人はご注意。
とにかく、僕がオニシズクモに苦手意識を持つようになった経緯は上述の通りだが、別にオニシズクモが嫌いというわけではない。あくまでも苦手なだけで、距離を縮められるのなら縮めたい気持ちはある。
バトルでもなかなかユニークな性能を持っているし、先述のトレーナーのように、トリックルームパーティで活躍させるのも面白そうだ。
対人関係でも、苦手な相手ほど懐に入って味方にしてしまえ、的な指南がなされることは多い。まあ現実問題、それができるメンタルを持ってるなら苦手な相手なんてそもそも生まれんわ、という話だが…ゲームの中なら、ポケモンでならそれができる!
せっかく藍の円盤で解禁されたわけだし、月も変わって新たなシーズンが始まったわけだし、この機会にオニシズクモを育ててバトルに出して、苦手意識を克服してしまおう!
2.まずは捕まえよう
そうと決まればさっそく捕獲するところからだが…オニシズクモの怖さは、あの通常カラーにもある気がする。
近づくのを躊躇させる、なんとも危険ですよ感の漂うカラーリングをしている…ただ、現実の生き物だと、大人しかったり、身を守る術に乏しい種ほど危険そうな色で自らを守る、みたいな話があったような気がする。だとすれば、意外と穏やかなポケモンなのかもしれない。
ただ、怖いのもまた事実…ということで、まずは色違いカラーから始めて心理的な抵抗感を少し和らげる作戦を立てた。苦労して探した個体なら愛着も湧きやすいはずだし。我ながら良い作戦だ。
というわけでサンドイッチを作り、輝きパワーなどを付けて…。
怖すぎる。
こんなにデカいっけ?すさまじい心理的抵抗感を覚えるのだが?
色違い探しに欠かせないのが遭遇パワー。つまり、オニシズクモが大量に湧くことになるのを完全に失念していた…徐々に慣らすはずが、初手荒療治にも程がある。
ガシャガシャ動くオニシズクモの大群に怯えながら、しばらくピクニックを閉じては開いてを繰り返していると…。
うおお出たぞ!近よってきた!!うおおお怖い!!!
しかし、色違い個体はヤバそうな虫感が薄れ、なんとなくメカっぽい色合いになっている。なかなかカッコいい。
まあヤバそうなメカっぽさはあるわけだが…。エヴァの使徒とか、ぼくらのの敵とかで出てきそうでもある。
お馴染みキノガッサの活躍で無事に捕獲!
ボールはおそらく定番であろうネットボール。オニシズクモのボールにこれをチョイスする人は相当多いのでは。
ラッキーなことに証を持っていた。さみしがりな性格で、人に慣れているらしい。
割と人懐っこいやつなのかな…そう思うと可愛くも思えてくるが…でもあのフォルムで懐かれるのは…うーん…。
3.一緒にパーティに入れたい子も探す
とりあえず、無事に色違いオニシズクモをゲットできた。
せっかくテラリウムドームに来たわけだし、以前から欲しいと思っていた色違いポケモンもついでに捕獲していくか!
それがこちら!モグリュー、ひいてはドリュウズである。見づらっ。
オニシズクモとドリュウズは、互いのタイプの弱みを補い合うことができ、一緒にパーティに入れるといい感じになるのだ。
そうでなくてもダブルバトルの砂パーティに入れることもできるので是非捕まえたいが…見づらっ。
ちなみにこういう時は数を数えるといいらしい。基本的に画面内に出現するポケモンは最大15匹までだが、色違いがいる時はそれが16匹になるんだとかなんとか。
というわけで必死に数えた。おかげでマリオパーティのキノピオだかクリボーだかを数えるミニゲームの腕が上達したかもしれない。一緒にやる友達はいないけど。
…君か…?近づいても正直よく分からないが…。
君だった!!
こちらも無事に捕獲。画面を凝視していた名残で目がショボショボする。
さらにこちらも証持ち。
慎重で負けず嫌いなわりには何も考えてないらしい。非常にシンパシーを覚える。
進化!
このちょっと赤っぽい色合いが可愛いのよね~。イメージに反して小さいのも良い。
4.いざバトル!
これで新たなメンバーが揃ったので、さっそくチームを組むわけだが…せっかくの機会なので、もう一つの苦手も同時に克服してしまおう!
それは何かというと、シングルバトルにおいてヤーティ以外で戦う事である。
ヤーティについての細かい事は「役割論理」などで検索してもらうとして…以前も書いたように、僕はシングルバトルでは火力と耐久を伸ばしたヤケモン達を用いたサイクル戦のみを信条としてきたので、補助技や先制技を使ったり、素早さに努力値を振ったりといった育成はしない…が。
今日日その戦い方だけでは限界があるように感じる事も多く、また、多彩なポケモンを多彩な育成法で育てて遊んでみたいという欲もあるので、これを機にシングルバトルでも別の戦い方を試してみるぞ!
これが上手くいけば、遊びの幅がもっと広がるはず!
ということで、新たなパーティを組んでみた!
今回の主役であるオニシズクモを中心に、それと相性補完がとれているドリュウズやジバコイルを選び、さらにそれらと相性のいいボーマンダが入り、あとは全体のバランスを見てバンギラスとヤバソチャで仕上げた感じだ。
メンツは結局いつも使っているポケモンだらけになってしまったが、技や努力値の振り方、持ち物などでヤケモンとは別の育成に仕上がっている。
お馴染みのポケモン達を添えることで、苦手な物事と向き合う際の辛さを補えるのもポイントだ。苦い粉薬などをゼリーやアイスなどに隠して服用するのに近い。
5.ハイライトなど
出陣!
色違いエフェクトと相まってカッコいい。本当にロボアニメとかに出てきても良さそう。
現在ランクバトルでブイブイ言わせている強敵・ウーラオスの一致技をどちらも半減で受けられるのはなかなか頼もしい。
ただしそれ以上に、こちらからの打点が無いのが悲しい。補助技を使いこなせるようになれば変わるのだろうか。
どことなくフォルムが似ている2匹の対決!メタグロスもなんだかんだで強いんだよな…僕も育てたい。
結局メタグロスのモチーフってなんなんだろう。やはりクモ…?メガシンカするとイージスガンダムになることは分かるのだが…。
ラティオスにテラスタルを切らせたうえで、ミラーコートを決めて華麗に沈めていく!
実用性がどこまであるかは分からないが、こういう戦い方も新鮮で面白いのは確かである。
今回のもう一人の主役・ドリュウズ!
煌めくエフェクトと勇ましい顔つきが素敵だが、脳内では何も考えていない。
緊迫したランクバトルの空気を和らげる役割が持てますな。
といった感じで、新たなパーティを使った苦手克服ランクバトルを堪能した。
やはり育ててみれば愛着も湧くもので、見た目も怖いだけでなく、カッコいいという認識も加わってきた。オニシズクモが活躍すれば嬉しいし、倒されれば「よくもうちのオニシズクモを…」という気持ちが湧いてくるので、苦手意識は結構克服できたように思う。
そしてもう一方の、ヤーティ以外のパーティを使えるようになるという目標も…。
はぁん。